4/1(土) 水星が東方最大離角となり、観測のチャンスです!
水星は、太陽系の中でいちばん太陽に近い軌道をまわる惑星です。
そのため、地球上からはいつでも太陽のそばにしか見えず、太陽の光に邪魔されてあまりよく見えません。
金星と同様、日没後の西の空に残っている場合か、日の出前の東の空に昇ってきたときは、太陽が地平線に隠れているため何とかその姿を見ることができます。しかし、太陽が近いので空が薄明るく、また高度が低いため建物に隠れたり、街灯の明かりが邪魔をして、金星ほどはっきり見えません。
そんな「見にくい」惑星・水星が、「見やすくなる」チャンスがあります!
それが東方最大離角、西方最大離角となるときです。
水星と地球が、太陽を中心に直角に並ぶと、地球からは水星と太陽がもっとも離れて見えます。
水星が東側にもっとも離れたときを「東方最大離角」、西側に離れたときを「西方最大離角」といいます。
さて、きたる4/1(土)は、その「東方最大離角」にあたります。(※嘘ではありません)
そこで当館では、水星を観測する会を開催します!
月や金星のように、水星も欠けて見えるのかどうかは、望遠鏡をのぞいてのお楽しみです
なんと、この日はそれだけではありません!
月がおうし座の1等星アルデバランを隠す「星食」が見られます!
18時40分頃、アルデバランが三日月の暗い方から月に隠れ、19時49分頃、光っている方から出現します。
この現象は、月が地球のまわりを公転している関係で、恒星より月の日周運動の方が遅く、月が恒星に追い越されることにより起こります。アルデバランのような1等星が月に隠れることはたまにしか起こりません。
ぜひこの機会に、当館の望遠鏡でお楽しみください
アルデバランが出現する際、月の縁のでこぼこのすき間から星が見え隠れする様子が趣深いですよ。
4/1は、一度に二つの珍しい天文現象が見られる「嘘のような」日です。
ぜひお見逃しなく、この機会に当館へ足をお運びください!