私たちは視覚に頼って生きていますが、それでも世界のごく一部しか見てはいません
もしX線が見える人がいたら、レントゲンを撮らなくても骨の状態がわかって便利でしょう
そんな風に「目に見えない光」を使えば、
「見ることのできなかった世界」を見ることができます
宇宙は広く、隣の恒星にさえ行くことはできませんが、
レントゲンのように、さまざまな電磁波を使えば、
はるか遠くの天体の内部構造や温度、磁場の強さまで見えてしまうのです
そこで当館では、国立天文台がハワイのすばる望遠鏡、そしてチリのアルマ望遠鏡などを使い、
いろいろな種類の光で撮影したうつくしい宇宙の画像を展示します
「見えない光」が「見た」神秘の宇宙の姿、ぜひご堪能ください
それだけではありません!
国立天文台図書館司書の小栗順子さんが制作された、
宇宙や神話がモチーフの、幻想的な切り絵の作品も展示します
小栗さんの切り絵は、黒い紙をカッターで切りぬいて作られます
きりっとしたシルエットの隙間にあふれるステンドグラスのような色彩…
それはまるで、闇に灯る宇宙の光そのもののようです
「感性」で宇宙を見る、という思いでご観覧ください!